予防歯科について
むし歯ができたら治療すればいい、という時代は終わりました。むし歯になり一度歯を削ってしまったら、元には戻せません。
例えば、現在の歯科治療でもっとも天然歯に近い噛み心地と快適性を得られるインプラントは1本約30万円もします。然歯の永久歯の数は28~32本ですから、1本30万円として、私たちはどれだけありがたい財産を持って生まれてきたかがわかります。
この貴重な財産である歯の健康を守るため、予防歯科の基本は、むし歯を作らせないことと、治療終了後の清潔な状態を保つことです。
当院では赤ちゃんからご高齢者まで、すべての年代の方に予防歯科治療を提供します。
定期検診の重要性
むし歯は早く発見すればするほど、歯を削る量が少なくて済みます。また、歯周病は、その前兆である歯肉炎の段階で発見して適切な治療をすれば元に戻りますが、一度歯周病を発症してしまうと、治療でも現状維持を目指すしかなく、治ることはありません。 また、むし歯や歯周病で歯を失ってしまうと、そのままでは他の残った歯に負担がかかるため、入れ歯やブリッジ、インプラントで歯を補う治療をすることになり、経済的・時間的・身体的に大きく負担がかかります。
このように、歯の病気は、少しでも早く発見して、治療を始めることが重要なのです。特に自覚症状がなくても、むし歯や歯周病は自覚症状がないまま気付かぬうちに進行していきます。
むし歯や歯周病の早期発見と歯のクリーニングのために、定期的な検診をおすすめします。ご自宅でのブラッシングだけでは落とせない歯石などの汚れは、専用の機器を用いてしっかり落とすことができます。
大人の予防歯科
歯が悪くなると食事が摂りづらくなるだけでなく、歯周病を引き起こす細菌は、認知症や脳梗塞などの全身疾患と深い関わりがあることもわかっています。
お口の健康は体全体にも大きく影響しますので、むし歯を治療した方は再発予防を、むし歯のない方はむし歯を作らないように、予防を始めましょう。快適なお口で過ごせる時間を少しでも長く保てるように当院がお手伝いいたします。
こどもの予防歯科
生えて間もない歯は柔らかく、石灰化が進んで完全に硬くなるまでは2~4年かかるため、お子さまはとてもむし歯になりやすい状態にあるのです。
毎日のホームケアはもちろん大切ですが、3歳までに小児歯科を受診しているお子さまは、将来むし歯が少ないことがわかっています。 小さな頃から「歯医者さん」に慣れ、むし歯予防を習慣にしておくことがとても大切です。
むし歯がないカリエスフリーのお子さまには、今後むし歯を作らせないように、予防歯科を徹底します。 具体的には、フッ素塗布や洗口、ブラッシング指導、歯並びのチェック、食生活のアドバイス、むし歯になりやすい奥歯の溝を埋めるシーラント等で将来むし歯のないきれいな歯列を目指します。